給与明細を開いたのは、玄関で靴を脱ぐ前だった。
役職定年で手取りが落ちることは、半年前から知らされていた。数字も聞いていた。それでも、実際に印字された金額を見た瞬間に喉の奥が詰まったのは、金額そのものより「これがこの先の標準になる」という事実のほうだったのだと思う。
私は57歳。定年まで、あと3年を切っている。
会社からは継続雇用の案内も来ている。制度としてはありがたい。ただ、あの説明を受けているあいだじゅう、私はずっと別のことを考えていた。**60歳を過ぎた自分に、金を払ってでも仕事を頼みたいと思う人が、この世界にいるのだろうか。**継続雇用というのは、その問いから目をそらすための、よくできた仕組みなのではないか。
その夜、寝る前にスマホでYouTubeを開いた。目当ての動画の前に、15秒の広告が流れた。中小企業のBtoBサービスらしかった。字幕が出て、グラフが動いて、最後に問い合わせボタンが表示された。
見終わってから、妙なことに気づいた。
この15秒を、誰かが作って、いくらかの金を受け取っている。
そこから深夜まで調べて、Wannabe Academy(ワナビーアカデミー)というスクールの動画クリエイター講座にたどり着いた。
先に断っておく。この記事は受講記ではない。私はまだ受講していない。公式サイトを隅から隅まで読み、第三者メディアを突き合わせ、政府統計と業界調査で「本当に食えるのか」を検証した、57歳の男が定年から逆算して調べ尽くした記録である。
料金の実態、評判の中身、そして「30万円が捨て金にならないか」という一番怖いところまで、隠さずに書く。
結論|50代がこの講座を選ぶ価値は「編集」ではなく「広告運用」にある

先に結論を書く。
ワナビーアカデミーの動画クリエイター講座に50代が30万円を払う意味があるとすれば、それはPremiere Proの操作を覚えることではなく、「なぜこの動画だと商品が売れるのか」を説明できるようになることにある。
理由は単純だ。切って、テロップを入れて、BGMを乗せるだけの作業は、単価が下がり続けている。フリーランス向けの募集を眺めていればわかる。そこは若い人と、そして生成AIと、真正面から殴り合う場所だ。57歳の私が勝てる場所ではない。
一方で、このスクールのLPには、こう書かれた見出しがあった。動画は「つくる」から「使う」時代へ、と。動画編集スキルだけでは高単価・継続案件は取れない、とも。
アフィリエイト目的で作られたスクールのLPが、自分の売り物の価値を自分で下げるようなことを書いている。私はこの一文で姿勢を正した。
実際、カリキュラムを見ると設計がそうなっている。Premiere Proによる編集の基礎に加えて、After Effectsでのアニメーション制作、そしてYouTube広告・TikTok広告の配信運用まで入っている。ペルソナ設計、カスタマージャーニー、プレゼン・提案。これは動画編集スクールというより、マーケティングを学ぶ場所に編集がついてきた、という構成だ。
そして、ここが50代にとって重要なところだ。
ペルソナ設計も、顧客へのヒアリングも、なぜ売れないのかを考えることも、私たちが30年やってきたことである。新しく覚えるのは操作のほうであって、考え方のほうではない。
だから私の結論はこうなる。
- 「手に職をつけて内職がしたい」人には、この講座は割高だ
- 「もう一度、企画する側で仕事がしたい」人には、筋が通っている
これから、その根拠を数字と一次情報で一つずつ確認していく。
ワナビーアカデミー動画クリエイター講座とは何か
運営会社とコースの基本情報
まず全体像を押さえておく。
| 項目 | 内容 |
| スクール名 | Wannabe Academy(ワナビーアカデミー) |
| 運営会社 | 株式会社Shareway |
| コース名 | 動画制作&広告コース |
| 期間 | 6ヶ月 |
| 形式 | 完全オンライン(Zoom+動画教材) |
| 必要ツール | Adobe Premiere Pro/After Effects(各自で契約) |
| サポート | マンツーマンフィードバック、補講、チャット24時間対応 |
| 案件紹介 | 副業案件紹介システム「Wannabe Work」 |
| 開始時期 | 毎月1週目または2週目スタート |
ワナビーアカデミーはもともとWebマーケティングスクールとして知られている。実務経験が積めることを看板にしていて、Web上の口コミもそちらの話が圧倒的に多い。
**「ワナビーアカデミー 評判」で検索して出てくる記事の大半は、Webマーケコースの話だ。**動画講座を探している人が読んでも、知りたいことが書かれていない。私が最初に苛立ったのはそこだった。
学ぶのは「Premiere Pro」だけではない
カリキュラムは大きく2段構えになっている。
前半:動画制作の基礎 Premiere Proの操作、カット編集、ノイズ処理、テロップ、BGMとSEの挿入。ここまでは編集スクールと同じだ。ただしこれに、ヒアリング・提案、動画の企画構成、ペルソナ作成が並んでいる。最初から「誰に何を届けるか」を考えさせる設計になっている。
後半:広告動画と配信運用 After Effectsでのアニメーション動画制作、プラグイン活用、効率的な編集ワークフロー。そしてYouTube広告・TikTok広告、マーケティング、カスタマージャーニー、広告動画の企画。
この後半が、他のスクールとの決定的な違いだ。
なぜここが効くのかは、市場の形を見ればわかる。サイバーエージェントとデジタルインファクトが実施した国内動画広告の市場調査によると、2025年の縦型動画広告の市場規模は前年比155.9%の2,049億円に達し、スマートフォン向け動画広告全体の29.1%を占めるまでになった。2029年には5,648億円、スマホ向け動画広告の42.5%を占めると予測されている(出典:株式会社サイバーエージェント「2025年国内動画広告の市場調査」)。
縦型のショート動画に、企業の広告費がなだれ込んでいるということだ。
そして縦型広告は、尺が短いぶん「何を捨てるか」で成果が決まる。編集技術より企画判断の比重が大きい領域だ。ここに、判断で飯を食ってきた50代が入る余地がある。
完全オンライン。だから通えないという言い訳が消える
授業はZoomのオンライン形式のみ。リアルタイムの授業に加えて、動画教材があるので何度でも見返せる。ツールの使い方がわからなければ補講を受けられるし、チャットでの質問は24時間投げられる(フィードバックは2日前までの事前予約制)。
正直に書くと、私はこれを最初「物足りない」と感じた。人に直接教わったほうが身につくに決まっている、という古い頭がある。
だが少し考えて、意見が変わった。
50代が新しいことを学ぶときの最大の敵は、時間ではなく気まずさだ。20代に囲まれた教室で、自分だけ操作についていけず、講師に何度も同じことを聞く。あの状況を想像した瞬間に、申し込みボタンから手が離れる。
動画教材なら、わからないところを10回巻き戻しても誰にも知られない。チャットなら、初歩的すぎて口に出せない質問も打てる。
オンラインは、50代にとっては配慮の形をしている。私はそう解釈することにした。
50代の評判は?口コミを洗いざらい調べた
公式サイトに、50代の卒業生が載っていた
これは、私が公式LPを最後まで読んで一番驚いたことだ。
卒業生の声の欄に、50代の方が掲載されている。S.N.さんという方で、Premiere Proの画面の見方といった最初の一歩から、質問に答えてもらいながら段階的に進めたので、一度も挫折することなく動画制作まで到達できた、という趣旨のコメントが載っていた。さらに、世の中でいう「良い動画」とは何なのかを、マーケティングの視点も含めて理屈で理解できた、とも書かれている。卒業課題の動画も公開されている。
私はこれを読んで、しばらく画面から目を離せなかった。
指名検索でこの記事にたどり着いた50代の方なら、わかってもらえると思う。私たちが一番知りたいのは、料金でもカリキュラムでもない。「同年代が、途中で放り出さずに、最後まで走り切った実例があるかどうか」だ。
もちろん、公式サイトに載る声は、スクール側が選んだものだ。悪い話が載るはずもない。それは割り引いて読む必要がある。
それでも、50代の卒業生を看板に出せるという事実そのものには意味がある。若い受講生しかいないスクールなら、この写真は載らない。
なお、私が調べた限り、ワナビーアカデミーの動画講座を扱った他の記事で、この「50代の卒業生」に触れているものは一つも見つからなかった。誰も最後まで読んでいないのだと思う。
良い評判:講師のフィードバックと、質問のしやすさ
第三者メディアの口コミをいくつも読み比べた。動画講座に限らずワナビーアカデミー全体の評価として、繰り返し出てくる傾向は次のようなものだった。
- 講師の指導が丁寧で、質問に対する距離が近い
- 何度でもフィードバックを受けられる仕組みが実際に機能している
- 課題が実務を想定した内容で、机上の学習で終わらない
- 内容の充実度に対して料金が高すぎない、という声がある
特に「フィードバック受け放題」と「補講受け放題」は、50代にとって金額以上の価値がある。**私たちは若い頃より確実に覚えが遅い。**1回の説明で飲み込めることを前提にした講座は、それだけで脱落要因になる。何度でも聞ける、という設計は年齢へのハンデキャップを吸収してくれる。
悪い評判・気になる声:課題がきつい、母数が少ない
一方で、都合の悪い話も出てくる。
- 学習内容が実践的なぶん、課題の難易度が高いという声がある
- 比較的新しいサービスのため、口コミや実績の母数が少ない
- 一部には、費用に対して期待したほどではなかった、サポートが思ったより手厚くなかった、という趣旨の評価も見られる
課題がきつい、という指摘は、私にはむしろ安心材料に聞こえた。楽に終わる講座に30万円を払う意味はない。ただし平日フルタイムで働きながら6ヶ月やり切れるかは、真剣に考える必要がある。ここは後で、説明会で聞くべき質問として扱う。
口コミの母数が少ないという点は、率直に弱点だ。特に動画講座はWebマーケコースより後発で、情報が薄い。判断材料が少ない状態で30万円を出すことになるという事実は、直視しておいたほうがいい。
「悪い評判は見つかりませんでした」と書く記事を、私は信じない
調べる過程で、ある傾向に気づいた。
スクール紹介記事のいくつかに、悪い評判については見つかりませんでした、見つかり次第追記します、という趣旨の記述があった。
30万円の商品に、悪い評判が一つもないということは、現実には起こらない。
見つからなかったのではなく、探していないか、書かないことにしたかのどちらかだ。そういう記事を私は判断材料から外した。
これは、あなたがこの記事を読むときにも使ってほしい物差しだ。都合の悪いことを書いていない記事は、あなたのために書かれていない。
料金と、本当にかかるお金の全部

受講料は「画像」でしか公開されていない
正直に書く。
公式LPの料金セクションを開いても、金額がテキストで表示されない。料金は画像として貼られていて、そこに入学金半額キャンペーン、授業料全額返金制度あり、Webマーケティングコースとの同時受講で最大25%OFF、といった文言が添えられている。
これは私にとって、この記事で一番気持ちの悪かった部分だ。
第三者メディアを当たると、動画クリエイター講座の料金として入学金66,000円(税込)+授業料264,000円(税込)=合計330,000円(税込)という記載が見つかる。ただしこれは2024年時点の情報であり、キャンペーンや割引によって変動する。
この記事では、330,000円を「参考値」として扱う。鵜呑みにしないでほしい。正確な金額は説明会で確認する以外に方法がない。
見落とされがちな3つの追加コスト
そして、ここからが他の記事があまり書かない部分だ。受講料330,000円は、支払う金額の全部ではない。
① Adobeのソフト代 公式のよくある質問に明記されている。申込にあたって、Adobe社のPremiere ProとAfter Effectsの契約が必要になる。この2本を使うならCreative Cloudのコンプリートプランが現実的で、年間で数万円規模の固定費が乗る。受講中の6ヶ月だけでなく、卒業後に仕事を続けるなら払い続けることになる。
② 卒業後サポートの延長費用:月22,000円(税込) これも公式に書かれている。卒業後も最新カリキュラムの閲覧、フィードバック会への参加、補講やチャットでの質問を続けたい場合、月22,000円(税込)がかかる。
「卒業後もサポートあり」という言葉だけを見て、無料だと思い込んではいけない。半年延長すれば132,000円だ。
③ パソコンの買い替え After Effectsは重い。会社支給のノートPCや、動画を見るために買った軽量ノートでは、実務レベルの作業に耐えない可能性がある。買い替えが必要なら10〜20万円が追加になる。
参考値330,000円のつもりで踏み出して、実際には総額50万円近くになる可能性がある。ここを最初に見積もっておかないと、途中で家計と喧嘩になる。
入学金半額と全額返金制度
一方で、負担を減らす仕組みも用意されている。
- 入学金半額キャンペーン(第三者情報では、個別相談から1週間以内の申込が条件とされる)
- 授業料全額返金制度(第三者情報では、申込から8日以内、または初回授業の翌日までの申請が条件とされる)
- Webマーケティングコースとの同時受講で最大25%OFF
- 分割払い可、クレジットカード決済可
全額返金制度があることは、率直に評価していい。「入ってみたら合わなかった」という最悪のケースに逃げ道があるというのは、30万円を出す側にとって大きい。
ただし条件と期限は必ず確認すること。8日という期間は、思っているより短い。
なお、ワナビーアカデミーのWebマーケコースは経済産業省のリスキリング支援事業の対象という情報があるが、動画クリエイター講座が対象になるかどうかは、私が調べた範囲では確認できなかった。これは金額に数十万円の差が出る話なので、後述する「説明会で聞くべき質問」の筆頭に置いてある。
定年後の食い扶持になるのか、数字で検証した
ここが、この記事を書いた本当の理由だ。
30万円を払って6ヶ月学んだあと、60歳を過ぎた私に、仕事は来るのか。気合や心構えの話ではなく、数字で確かめたい。
検証1:そもそも仕事の量はあるのか
サイバーエージェントとデジタルインファクトの調査によると、2025年の国内動画広告市場は8,855億円で、前年比122.2%の成長。2026年には1兆437億円、2029年には1兆6,336億円に達すると予測されている。
4年で、市場がほぼ倍になるという見通しだ。
私が働いてきた運送の世界では、市場が年に22%も伸びるという話は一度も聞いたことがない。この数字を見たとき、正直、羨ましいという言葉が最初に出た。
パイが増えている産業では、新規参入者にも席が回ってくる。少なくとも、椅子取りゲームで椅子が減り続けている業界に留まるよりは分がある。
検証2:単価はいくらか
ただし、伸びている市場だから儲かる、という話にはならない。
公式LPには、実際に紹介された案件の例が載っている。オンラインスクールの教材動画のカット編集と字幕付けで、元の尺が15分程度のものを10〜20本、報酬は1本2,500円(税込)から。
電卓を叩いてみる。
20本 × 2,500円 = 50,000円
これが、卒業直後の現実的な着地点のひとつだ。
「たった5万円か」と思った人もいると思う。私も最初はそう思った。330,000円を回収するのに、7ヶ月分の仕事が必要になる計算だ。
だが、私はこの5万円をもう少し丁寧に見ることにした。
第一に、これは実績ゼロの人間に回ってくる最初の仕事の話だ。ポートフォリオも取引実績もない状態で、いきなり高単価の案件が来ると考えるほうがおかしい。「未経験でも取れる仕事がある」という事実そのものに価値がある。
第二に、月5万円が定年後の家計に持つ意味は、現役時代とはまるで違う。年間60万円。これは公的年金の上乗せとしては、決して小さくない。
第三に、そして一番大事なことだが、5万円で終わるか、その先があるかは、編集単価の勝負に留まるか、企画側に回るかで決まる。冒頭の結論に戻ってくる。だからこそ、広告運用まで学べるカリキュラムに意味がある。
検証3:定年後、みんな実際どう食べているのか
最後に、自分がこれから入る場所の現実を確認しておきたかった。
総務省統計局が2025年9月に公表した「統計からみた我が国の高齢者」によると、2024年の65歳以上の就業者数は930万人。2004年以降、21年連続で増え続け、過去最多を更新している。就業者総数に占める割合は13.7%で、働いている人のおよそ7人に1人が65歳以上という状態だ。
年齢階級別の就業率も過去最高で、65〜69歳では53.6%。私と同年代の人間の半数以上が、65歳を過ぎても働いている。
つまり、定年後も働くことは、もはや例外でも根性論でもなく、標準になっている。
ただし、同じ資料にはもうひとつの数字が載っていた。
65歳以上の役員を除く雇用者のうち、非正規で働いている人の割合は76.9%。
4人に3人以上だ。
私はこの数字を見て、しばらく黙り込んだ。
働いてはいる。ただし、そのほとんどが、自分で値段を決められない立場で働いている。時給は誰かが決める。契約期間も誰かが決める。60歳まで組織で判断する側にいた人間が、60歳を境に、値札を貼られる側に回る。
継続雇用の説明を聞いていたあの日、私が言葉にできなかった居心地の悪さの正体は、たぶんこれだ。
この記事で扱っている30万円は、「スキルを買う金」ではない。「値段を自分で決められる側に残るための金」だ。そう考えたとき、私の中で初めて、この投資の輪郭がはっきりした。
「案件獲得保証」を鵜呑みにしてはいけない理由
LPには目立つ形でこう書かれている。卒業後1ヶ月以内に企業案件の獲得を保証、と。
未経験者にとって、これほど心強い言葉はない。実際、私も最初に目が留まったのはここだった。
だが、同じセクションの末尾に、小さくこう添えられている。保障には条件がある、詳しくはオンライン相談会で質問してほしい、と。
書かれていることより、書かれていないことのほうが大事だ。
条件が何かはLPからはわからない。課題の提出率かもしれないし、一定水準の成果物かもしれないし、稼働可能な時間の申告かもしれない。どれも合理的な条件だし、条件があること自体は何もおかしくない。
問題は、「保証されているから大丈夫」と思い込んだまま申し込むことだ。
条件を満たせなかったときに、保証は発動しない。そのとき失うのは30万円と半年の時間だ。
だから私の立場はこうだ。案件獲得保証と、案件紹介システム「Wannabe Work」の存在は、このスクールを選ぶ十分な理由になる。ただし条件を確認してからだ。説明会は無料で、オンラインで、聞くだけならタダである。聞かない理由がない。
向いている50代・向いていない50代
ここまで調べてきて、輪郭がはっきりしてきた。
向いている50代
向いていない50代
最後の項目について補足しておく。手段に一切興味が持てないものを、6ヶ月続けるのは相当に難しい。50代の学び直しが途中で止まる原因は、能力ではなく、そこが大半だと私は思っている。
対面でまとめて学びたい人、あるいはオンラインでも別の形を探したい人は、他の選択肢も見てから決めたほうがいい。私も複数のスクールを調べてから判断するつもりでいる。
説明会で必ず聞くべき5つの質問
ここまで書いてきて、はっきりしたことがある。
この記事だけでは、最終判断はできない。料金の正確な額も、保証の条件も、補助金の対象可否も、公開情報からは確定できなかった。
だからこの記事の役目は、あなたの代わりに結論を出すことではなく、あなたを「正しく質問できる状態」にして説明会に送り出すことだと考えている。
以下の5つを、メモに書き写してから参加してほしい。
1. 動画クリエイター講座は、リスキリングの補助金制度の対象になりますか → Webマーケコースは対象という情報がある一方、動画講座については確認できなかった。適用可否で実質負担が数十万円変わる可能性がある。最優先で聞くこと。
2.「卒業後1ヶ月以内の案件獲得保証」の条件を、具体的に教えてください → 条件があることだけがLPに書かれている。課題提出率か、成果物の水準か、稼働時間の確保か。曖昧な答えしか返ってこないなら、その時点で判断材料になる。
3. 50代の受講生は実際にどのくらいいますか。また、修了率はどのくらいですか → 公式に50代の卒業生が掲載されている以上、答えられるはずの質問。修了率を濁す学校は、脱落を織り込んでいる可能性がある。
4. 全額返金制度の申請期限と条件を、正確に教えてください → 第三者情報では申込から8日以内などの条件が示されている。この期間は非常に短い。日数を口頭で確認し、その場でメモを取ること。
5. 私のPCでPremiere ProとAfter Effectsは問題なく動きますか → 手持ちの機種名とメモリ容量を控えて参加する。「動きます」で流されたら、After Effectsで書き出しをする前提でもう一度聞き直す。
この5つに正面から答えるスクールなら、少なくとも誠実だ。
なお説明会は無料のオンライン形式で、Webマーケティング、Webデザイン、動画編集などのコース紹介と契約の説明を含む場だと、公式に明記されている。**営業を受ける場であることは最初から了解したうえで、こちらは質問を持って行く。**それが対等というものだ。
※ 説明会は無料・オンライン。上の5つの質問を持って参加してください。
よくある質問
Q. 50代・未経験でも本当についていけますか A. 公式サイトの卒業生の声には50代の方が掲載されており、初歩から段階的に進めて挫折せず修了できたという趣旨のコメントが載っています。動画教材で何度でも復習でき、補講とチャット質問も用意されているため、飲み込みの速さで不利になりにくい設計です。ただし課題の難易度は高めという声もあるため、学習時間の確保は必須です。
Q. 平日は仕事です。学習時間は取れますか A. 動画教材による学習が中心のため、学びたい時間帯に進められると公式に案内されています。補講は個別調整が可能です。ただしフィードバックは2日前までの事前予約制なので、予定を組む習慣は必要になります。
Q. 授業は対面もありますか A. オンライン授業のみです。Zoomを使用するため、ネット環境とPCのカメラ機能が必要になります。
Q. パソコンは何を用意すればいいですか A. Adobe Premiere ProとAfter Effectsの契約が申込にあたって必要になります。特にAfter Effectsは負荷が高いため、手持ちのPCで動作するかは説明会で必ず確認してください。
Q. 卒業後のサポートは無料ですか A. 無料ではありません。卒業後もサポートを継続する場合、月22,000円(税込)が別途発生します。最新カリキュラムの閲覧、フィードバック会への参加、補講・チャットでの質問が対象です。
Q. 支払いは分割できますか A. 入学までに初月分を支払い、以降は分割払いが可能と公式に案内されています。クレジットカード決済にも対応しています。
まとめ|60歳の自分に、仕事をくれる人がいるか
給与明細を見たあの夜から、数週間が経った。
金額は変わっていない。役職定年は取り消されないし、定年までの3年も短くなりこそすれ伸びはしない。
変わったのは、「継続雇用しかない」と思い込んでいたことだ。
この記事で確認できたことを、最後に並べておく。
私はまだ申し込んでいない。330,000円は、私にとって軽い金額ではない。
ただ、あの5つの質問だけは、ぶつけてみるつもりでいる。無料で、オンラインで、断れる場だ。断れる場に行かないという選択のほうが、私にはよほど高くつく気がしている。
60歳を過ぎた自分に、金を払ってでも仕事を頼みたいと思う人がいるかどうか。
その答えは、たぶん、誰かが用意してくれるものではない。自分で作りにいくものだ。
※ 説明会は無料・オンライン。上の5つの質問を持って参加してください。
関連記事
出典・参考
- 株式会社サイバーエージェント「2025年国内動画広告の市場調査」(サイバーエージェント/デジタルインファクト共同調査)
- 総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者-『敬老の日』にちなんで-」(2025年9月14日公表)/「労働力調査」
- Wannabe Academy 公式サイト(動画クリエイター講座 LP)
- 料金の参考値は第三者メディアの掲載情報(2024年時点)に基づく参考値であり、最新の正確な金額は公式の説明会でご確認ください




