簿記の学び直しを始め、Excelの学び直しにも取り組んできた。少しずつ数字やお金の記録に慣れてきたところで、次にふと頭に浮かんだのが、もう少し本格的な資格だった。
セカンドキャリアや定年後の働き方についての記事を読んでいると、よく目にする資格が2つあった。「FP(ファイナンシャルプランナー)」と「宅建士(宅地建物取引士)」だ。
どちらも名前は知っていたが、実際にどれくらい難しいのか、取った後どう活かせるのか、恥ずかしながらほとんど分かっていなかった。今回、この2つをじっくり調べて比較してみることにした。
FPという資格を詳しく調べてみた

まずはFPから調べてみた。FPには3級・2級・1級という段階があり、級によって難易度が大きく変わるようだった。
FP3級:比較的取り組みやすいレベル
FP3級は、FP資格の入り口にあたる級で、比較的取り組みやすいレベルとされていた。
合格率は、試験を実施する団体によってかなり差があるようだ。日本FP協会が実施する試験は学科・実技ともに80%台と高水準だが、きんざい(金融財政事情研究会)が実施する試験は40〜60%程度にとどまるという情報だった。この違いは、試験そのものの難易度というより、受験者層の違い(きんざいは団体受験も多く、必ずしも資格取得が目的でない受験者も含まれる)が影響しているらしい。
必要な勉強時間の目安は、一般的には100時間程度とされていることが多かった。1日1〜2時間の学習で、1〜2ヶ月程度が現実的な目安になりそうだ。
FP2級:実務レベルの応用力が問われる
FP2級になると、実務レベルの応用力が問われるようになる。
合格率は、学科試験で25〜55%程度、実技試験で35〜60%程度と、こちらも情報源によって幅があった。必要な勉強時間は150〜300時間程度とされており、3級と比べると大きく増える。
また、FP2級を受験するには、3級に合格しているか、実務経験が2年以上あるかなど、一定の受験資格を満たす必要があるという点も、3級とは違う点だった。
FP1級:難関資格の部類
FP1級になると、一気に難易度が上がるようだ。
合格率は学科試験で10%程度とされ、必要な勉強時間も450〜600時間程度と、簿記1級に匹敵する規模になるらしい。ここまで目指すかどうかは、目的次第だと感じた。家計や資産形成の相談を本格的な副業・仕事にしたい場合は検討の余地があるが、まずは学び直しとして、という位置づけであれば、3級・2級までで十分という考え方もできそうだ。
宅建士という資格も詳しく調べてみた
次に、宅建士についても調べてみた。
宅建士の難易度と勉強時間
宅建士の合格率は、15〜17%程度で推移しているという情報が多かった。FP2級(学科25〜55%程度)と比べると、数字の上では宅建士のほうが難しいと考えられる。
必要な勉強時間については、独学の場合で一般的には300〜500時間程度が目安とされている情報が多かった。予備校や通信講座を利用する場合は200〜400時間程度で済むという情報もあり、独学かどうかで差が出るようだ。FP2級(150〜300時間程度)と比べると、まとまった学習時間が必要になりそうだと感じている。
なぜ40代・50代の受験者が多いのか
調べていて印象的だったのは、宅建士試験の申込者のうち、約3割が40代・50代だという情報だった。
理由として、「20代・30代のうちに取得できなかった層が、セカンドキャリアの準備として挑戦している」という見方が紹介されていた。定年後の再就職や、不動産業界への転職の切り札として、宅建士を検討する50代は少なくないようだ。
資格を取った後、どう活かせるのか
資格そのものの難易度だけでなく、取った後にどう活かせるのかも整理してみた。
FPは、家計の見直しや保険の相談など、身近なお金の知識として日常生活に活かせるほか、資格を活かした相談業務を副業にする道もあるようだ。ただし、相談業務を本格的な仕事にするには、資格だけでなく実務経験や人脈も必要になるという情報も見かけた。
宅建士は、不動産業界への転職で強みになる資格とされている。法律上、不動産会社は一定の割合で宅建士を置くことが義務付けられているため、資格そのものへの需要は底堅いようだ。また、自分が所有する不動産の管理や、将来的な不動産活用の知識としても役立つ、という声もあった。
「資格を取れば何とかなる」わけではないという現実
ここで、正直に触れておきたい情報がある。
宅建士の資格取得を検討したある方のnote記事に、「資格を取れば何とかなるのではないかと思っていたが、資格を取ったあと、どんな働き方になるのかまで調べている人は少ない」という指摘があった。この言葉は、私にとってもかなり刺さるものだった。
実際、50代・60代で宅建士資格を持って未経験から不動産業界に転職する人はいるものの、その後ちゃんと続いている人もいれば、数ヶ月で姿を見なくなる人もいる、という現場の声も見かけた。年齢や能力だけでなく、「自分に合う職種・会社を選べているか」が、続けられるかどうかを左右するようだ。
資格は、あくまで「入り口」であって、「ゴール」ではない。取得した資格をどう活かすか、そこまで考えて初めて意味を持つのだと、あらためて感じさせられた。
私が今、考えていること
FPと宅建、それぞれを調べてみて、今のところ私はFP3級から始めてみようかと考えている。
理由は、日常生活のお金の知識としてすぐに役立てられそうなこと、そして勉強時間の負担が比較的軽く、簿記・Excelの学び直しと並行しやすそうだと感じたからだ。宅建士については、もう少し先、家族の不動産にまつわる状況が具体的になったタイミングで、あらためて検討しようと思っている。
これはあくまで私個人の状況を踏まえた判断であり、不動産業界への転職を強く意識している方であれば、最初から宅建士を目指すほうが理にかなっているだろう。
まとめ:資格取得後の現実まで見据えて選ぶ
FPと宅建、どちらも50代からの学び直しの選択肢として、十分に検討する価値がある資格だと感じている。
- FP3級は比較的取り組みやすく、勉強時間の目安は100時間程度(実施団体による差あり)
- FP2級は実務レベルの応用力が問われ、150〜300時間程度の学習が必要
- 宅建士の合格率は15〜17%程度で、FP2級よりも難しいとされることが多い
- 宅建士の勉強時間は、独学の場合で300〜500時間程度が目安とされていること
- 宅建士の受験者の約3割は40代・50代で、セカンドキャリアを見据えた挑戦が多い
- 「資格を取れば何とかなる」わけではなく、取得後どう活かすかまで考えることが大切
どちらが正解ということはなく、自分の目的や興味、今の生活状況に合わせて選ぶことが大切なのだと感じている。もし今、FPと宅建のどちらを検討すればいいか迷っている方がいたら、まずは「資格を取った後、自分はどう使いたいのか」を具体的にイメージしてみるところから始めてみてもいいかもしれない。
本記事は、筆者個人がFP・宅建士について調べ、考えたことをまとめた記録です。試験制度、合格率、必要な勉強時間は、実施団体や年度によって変更される場合があります。最新情報は日本FP協会・きんざい・不動産適正取引推進機構など、各実施団体の公式サイトでご確認ください。
この記事を書いた人
会社員として営業・運転の仕事をしながら、50代からブログを始めました。将来への不安をきっかけに、会社の肩書きに頼らず自分の力で稼ぐ方法を模索しています。くわしいプロフィールはこちら。


