再雇用の面談を前に、これまでの経歴をまとめた資料を用意してほしいと言われた。
正直、戸惑った。今の会社に中途採用で入ってから何十年も、職務経歴書というものをきちんと書いた記憶がない。いざ書こうとパソコンに向かっても、何をどう書けばいいのか、手が止まってしまった。
そんなとき、ふと「ChatGPTに手伝ってもらえないか」と思いついた。
ChatGPTに手伝ってもらう前に、まず情報を整理した

いきなりChatGPTに「職務経歴書を作って」と頼んでも、うまくいかないだろうという予感はあった。調べてみると、案の定、まず自分の情報を箇条書きで整理しておくと、AIの出力の精度が上がるという情報が多く見つかった。
具体的には、次のような項目を先に書き出しておいた。
- 学歴(学校名、学部・学科、卒業年)
- 職歴(会社名、部署、在籍期間、担当していた業務)
- 実績・成果(数字で示せるものがあれば具体的に)
- 保有資格・スキル
- 自分の強みだと思うこと
このメモを作る作業自体、地味に時間がかかったが、後から振り返ると、この整理があったからこそ、AIとのやり取りがスムーズに進んだのだと思う。
実際に使ってみたプロンプト
情報が整理できたら、あとはChatGPTに投げるだけだった。実際に使ってみたプロンプトを紹介したい。
職務要約を作るプロンプト
以下は私の職歴の情報です。
【学歴・職歴・実績・資格・強みを箇条書きで貼り付ける】
これをもとに、職務経歴書の冒頭に書く「職務要約」を300文字程度で作成してください。
このプロンプトで、経歴全体を一言でまとめた文章のたたき台ができた。もちろん、そのままでは自分の言葉として馴染まない部分もあったので、何度か言い回しを直してもらったり、自分で書き換えたりした。
自己PRを作るプロンプト
私の強みは【具体的な強み】で、これまでの仕事で【具体的なエピソードや実績】を経験しました。
これをもとに、自己PR文を400文字程度で作成してください。
自己PRは、自分で書こうとすると「大げさに聞こえないか」「謙遜しすぎていないか」のバランスが難しく感じていた部分だったので、AIにたたき台を作ってもらい、そこから調整する形が思いのほか楽だった。
志望動機・応募理由を作るプロンプト
私は【現在の状況、例:再雇用を検討している/副業でライティング案件に応募したい】と考えています。
私の経歴は以下の通りです。
【経歴情報】
これをもとに、応募先に伝えたい理由を300文字程度で作成してください。
このプロンプトは「志望動機」という形に限定せず、再雇用の面談資料や副業案件への応募理由にも応用できるよう、状況を書き換えられる形にしてある。
転職以外にも使える場面がある
調べてみると、この手のプロンプトは「転職活動」を前提にした記事が多かったが、実際に使ってみると、転職以外の場面でも十分に応用できると感じた。
私自身は、再雇用の面談資料としてこの形を使ったが、副業のライティング案件に応募する際の「実績紹介文」や、講座やスクールへの応募理由を書くときにも、同じプロンプトの型が使えそうだと感じている。
AIに任せきりにしないために気をつけたこと
便利だと感じる一方で、いくつか気をつけたい点もあった。
一つは、AIが生成した文章をそのまま使わないことだ。ChatGPTは、こちらが与えた情報をもとに、それらしい文章を作るのが得意だが、情報が曖昧なまま任せると、事実と違う内容を「それらしく」補ってしまうことがあるらしい。実際、自分の経歴について確認したところ、細かい表現が少し実態とずれている箇所があり、修正した経験がある。
もう一つは、個人情報や機密情報の入力には注意することだ。会社名や具体的な数字をどこまで入力するかは、使っているツールの設定や、個人の判断によって変わってくる部分だと思う。心配な場合は、会社名を伏せて「大手メーカー」のように一般化して入力する、という方法もあるようだ。
私が実際に使ってみて感じたこと
何十年も職務経歴書を書いていなかった身にとって、ゼロから文章を組み立てる作業は、想像以上に重い作業だった。
ChatGPTにたたき台を作ってもらったことで、「真っ白な画面に向かう」という一番つらい部分をスキップできたのは、正直かなり助かった。最終的には自分の言葉で書き直す必要があるが、それでも「何もないところから書く」のと「たたき台を直す」のとでは、かかる労力がまったく違うと感じている。
まとめ:AIはたたき台、仕上げは自分の言葉で
何十年ぶりかの職務経歴書作りは、思っていたよりも気が重い作業だったが、ChatGPTを使うことで、最初の一歩を踏み出しやすくなった。
- 経歴情報を先に箇条書きで整理しておくと、AIの出力精度が上がること
- 職務要約・自己PR・志望動機など、セクションごとにプロンプトを使い分けられること
- 転職だけでなく、副業案件への応募や再雇用の面談資料にも応用できること
- AIが生成した内容はそのまま使わず、事実確認と自分の言葉での仕上げが必要なこと
50代から何かに応募する、あるいは自分の経歴をまとめる機会は、これからも何度か訪れるのではないかと思う。もし今、真っ白な画面を前に手が止まっている方がいたら、まずは自分の経歴を箇条書きにするところから、ChatGPTに手伝ってもらってみてもいいかもしれない。
本記事は、筆者個人がChatGPTを使って職務経歴書を作成した記録です。生成される内容やAIツールの仕様は変更される場合があります。個人情報・機密情報の取り扱いには十分ご注意のうえ、実際の書類は必ずご自身で確認・修正してご利用ください。
この記事を書いた人
会社員として営業・運転の仕事をしながら、50代からブログを始めました。将来への不安をきっかけに、会社の肩書きに頼らず自分の力で稼ぐ方法を模索しています。くわしいプロフィールはこちら。


